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サインバルタ後発品 7月最終週でシェア20% 出荷調整や収載・即日発売見合わせで

公開日時 2021/09/17 04:53
2021年6月に薬価追補収載されたうつ病・疼痛治療薬サインバルタ(一般名:デュロキセチン)後発品のシェア(処方数量ベース)が、6月最終週で6%、7月最終週で20%にとどまったことがわかった。15社のサインバルタ後発品が6月18日付で収載されたものの、多くの会社が「安定供給の確保」、「安定供給への配慮」を理由に収載・即日発売を見合わせ、6月発売の企業も発売直後から出荷調整を行った。この影響が同剤の後発品シェアに反映した。

これは調剤レセプトで実際の処方動向を把握・分析するインテージリアルワールド社(略称:IRW)のデータによるもの。

サインバルタ後発品の週ごとのシェア推移をみると、6月4週目(最終週)6%、7月1週目及び2週目が各10%、3週目及び4週目が各13%、5週目(最終週)に20%となった。7月5週目に前週から7ポイント伸びたのは、5週目に5社の後発品が発売されたためとみられる。

各社のサインバルタ後発品のインタビューフォームなどの公開情報をみると、6月に販売を開始したのは共和薬品、大原薬品、エッセンシャルファーマ(製造販売元:大原薬品)、陽進堂の4社あったが、少なくとも共和薬品と陽進堂は6月に出荷調整を行った。

7月に販売を開始したのはニプロ、第一三共エスファ、Meiji Seikaファルマ、フェルゼンファーマ(同:ダイト)、日本ケミファ(同:富士化学)――の5社。このうちニプロはOD錠を7月21日に、カプセル剤を27日に発売。他4社の後発品は全て7月5週目に発売した。5週目にサインバルタ後発品の販売開始が集中したことで、同後発品のシェア拡大につながったと考えられる。

IRW社のデータによると、大型後発品の多くが収載月の翌月に過半数のシェアを獲得し、なかには60%を超える製品もある。翌々月には70%を超える場合がある。最近では、20年12月収載のリリカ後発品は、21年1月の後発品シェアが66%、2月に70%となり、7月に80%にのった。サインバルタ後発品は9月15日に沢井製薬の製品が発売され、15社の収載品目全てが出そろった。今後、サインバルタ後発品の市場浸透スピードに焦点がうつる。
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