バイオジェン・ジャパンは２月15日、関節リウマチ治療薬・シムジア（一般名：セルトリズマブ ペゴル）を先発品とするバイオシミラー候補について、米バイオジェンとスウェーデンのXbrane Biopharma AB社と開発、製造、製品化を目指す商業化およびライセンス契約を締結したと発表した。契約には日本も含まれており、全世界での独占権を有し、製造販売元となるとしている。

契約は、Xbrane社の開発する、モノクローナル抗体Xcimzaneで、前臨床段階にある。Xbrane社が前臨床段階の開発まで責任を有し、その後の臨床開発を含めたグローバルでの承認に向けたコストなどは同社が責任を持つことになる。同社はXbrane社に前払金として800万ドル（約９億2000万円）を支払い、特定の開発および製品化のマイルストーン達成に応じて最高で8000万ドルのマイルストーン支払いを行う可能性があるとしている。また、Xbrane社は段階的ロイヤルティを受領する資格もあるとしている。

同社のグローバル・バイオシミラー事業本部責任者であるイアン・ヘンショ―氏は、「私たちはより多くのバイオシミラーを世界のより多くの地域のより多くの患者さんにお届けすることを目指しており、当社のバイオシミラーのパイプラインにこの新たな治療薬を加えることを非常に嬉しく思う」とコメントしている。

なお、シムジアは、関節リウマチのほか、体軸性脊椎関節症、乾癬、クローン病の適応症を有しており、2020年にはグローバルで18億ユーロ（約2350億円）を売り上げている。