中外製薬は３月17日、アレクシオンの抗補体抗体製品・ユルトミリスをめぐる特許侵害訴訟について、和解が成立したと発表した。同社が提起した日米の特許侵害訴訟はアレクシオン社と共同で取下げ手続きを行う。また、和解契約締結により、アレクシオン社から一時金7億7500万米ドル（約920億円）を受領する予定。

同社が取り下げる訴訟は、2018年と19年に米・アレクシオン ファーマスーティカルズ インコーポレーテッドに対して米国デラウエア州連邦地方裁判所にて提訴した訴訟（米国特許第9,890,377号および第10,472,623号）と、18年にアレクシオンファーマ合同会社に対し、東京地方裁判所で提起した訴訟（日本特許第4954326号および第641743号）。

本和解契約により、一時金は受領するが、今後両者間で金銭、ロイヤルティの授受は発生しないとしている。これによる2022年12月期の連結業績への影響は「現在精査中」としている。