アルフレッサHDは3月22日、子会社のアルフレッサとメドピアが医療機関のＤＸを支援する共同事業展開の検討で合意したと発表した。医療従事者や医療機関との接点や物流網を持つアルフレッサと、医師専用コミュニティサイト「MedPeer」の運営や各種デジタルソリューションを展開するメドピアが組むことで、医療機関や医療従事者が求める医療分野のDXを推進する。両社出資の合弁会社設立の可能性もあるとした。

4月実施の診療報酬改定でオンライン診療やオンライン服薬指導の報酬上の評価が固まったことから、医療従事者による患者との接点もこれまでの対面診療に加えて、オンラインの活用も視野に入ってきた。政府も2023年1月を目途に電子処方箋を運用する方向で準備を進めるなど、医療分野のデジタルプラットフォーム構想も着実に進展する見通しだ。ただ、急速な変化の過渡期においては、様々な課題が生じる可能性も指摘されているところだ。

こうした状況からアルフレッサは、「デジタル技術を活用した非リアルでのソリューションと、医療機関との接点や物流網を通したリアルでのソリューションの掛け合わせにおいて、はじめて（現場の課題を）解決できるものとなる」と強調。リアル接点の強みを持つ同社と、デジタルソリューションで実績のあるメドピアが組むことで、「両社の経営資源を活かし、医療機関のＤＸ支援を目的に、共同で事業展開を行う検討を開始することに合意した」と説明した。

なお、アルフレッサはメドピアとの共同事業展開を検討するにあたり、両社出資の合弁会社を設立する可能性があることも明らかにした。共同事業の開始は22年夏頃を予定している。