大正製薬 抗リウマチ薬・ナノゾラ皮下注のオートインジェクター製剤を承認申請
公開日時 2022/09/29 04:49
大正製薬は9月28日、抗リウマチ薬・ナノゾラ皮下注30mgオートインジェクター(一般名:オゾラリズマブ(遺伝子組換え))を承認申請したと発表した。9月26日付で承認されたナノゾラ皮下注シリンジのオートインジェクター製剤で、シリンジ製剤と同じ薬剤が充填されている。
オートインジェクター製剤は本体を皮膚に押し当てるだけで薬剤が注入される。注射の開始と終了を音で知らせる機能や、薬剤の注入状況が目視できる薬液確認窓を備えている。注射後は針カバーがロックされることで針刺し事故を防止する。
ナノゾラは、2つの抗TNFαナノボディと抗血清アルブミンナノボディが融合した三量体構造のヒト化低分子抗体(抗TNFαナノボディ製剤)。一般的なIgG抗体と比較して約1/4程度の分子量を有している。2つの結合部位でTNFαに結合することで、その作用を強力に阻害する。また、血中滞留性の良い血清アルブミンと結合することで血中半減期を延長させ、4週に1回の治療を可能にした。