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BMS CAR-T細胞療法・ブレヤンジ静注 再発又は難治性LBCLの2次治療の承認取得

公開日時 2022/12/21 04:51
ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)は12月20日、CAR-T細胞療法・ブレヤンジ静注(一般名:リソカブタゲン マラルユーセル)について、自家造血幹細胞移植への適応の有無にかかわらず、再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)の2次治療として、再生医療等製品製造販売承認事項一部変更承認を取得したと発表した。これまでは3次治療での使用に限定されており、より早期からCAR-T細胞療法を実施できるようになる。

同社の杉田真・研究開発本部長は、「今回の承認は細胞療法という新しい治療法にとって大きな前進」とした上で、「より早期にCAR-T細胞療法という新たな治療選択肢が加わることは、1次治療に難治性か再発したLBCL患者さんやご家族にとっての希望につながると信じている」とコメントしている。

◎主要評価項目の無イベント生存期間 中央値でブレヤンジ群10.1カ月 標準療法群2.3カ月

今回の承認は、自家造血幹細胞移植適応患者を対象とした国際共同第3相試験(JCAR017-BCM-003試験)、自家造血幹細胞移植非適応患者を対象とした海外第2相試験(017006試験)、国際共同第2相試験(JCAR017-BCM-001試験)コホート2を含む、1次治療後の再発又は難治性のアグレッシブB細胞非ホジキンリンパ腫患者を対象とした臨床試験の成績に基づく。

1次治療後に再発又は難治性の自家造血幹細胞移植適応のアグレッシブB細胞非ホジキンリンパ腫患者184例(日本人9例を含む)を対象に、ブレヤンジ群と標準療法群(救援化学免疫療法および自家造血幹細胞移植併用大量化学療法)をランダム化比較したJCAR017-BCM-003試験の中間解析では、主要評価項目である無イベント生存期間(EFS)において、ブレヤンジ群は標準療法群と比較して統計学的に有意かつ臨床的に意義のある改善[HR=0.349(95%CI:0.229~0.530)、p<0.0001]を示し、ブレヤンジ群のEFS中央値は、標準療法群の2.3カ月(95%CI:2.2~4.3)と比べて、10.1カ月(95%CI:6.1~NE)と約8カ月の延長を示した。 

ブレヤンジ群の全般的な安全性プロファイルは、前治療歴数が2つ以上の再発又は難治性の大細胞型B細胞リンパ腫患者で認められたものと同様で、新たな安全性シグナルは認められなかった。JCAR017-BCM-003試験の中間解析では、ブレヤンジ群で発現したサイトカイン放出症候群(CRS)および神経毒性は概して低グレードで、ステロイドの予防投与を必要とせずに標準的な治療方法により多くの場合で速やかに回復したとしている。グレード4またはグレード5のCRSおよび神経毒性は報告されなかった。

LBCL患者の約60%は、1次治療の化学免疫療法後に長期奏効を達成するが、残りの患者は1次治療に難治性か、一定期間の奏効後に再発する。

移植を行う見込みのある患者の場合は、長期の病勢コントロールを目的として2次治療の救援化学免疫療法およびそれに続く造血幹細胞移植(HSCT)併用大量化学療法(HDCT)が必要になる。しかし、2次治療の救援化学免疫療法を受ける大半の患者は、疾患が高リスク(1次治療に難治性または12カ月以内の再発)で、長期的な治療ベネフィットを得ることが難しいとされている。

救援化学免疫療法およびそれに続くHSCT併用HDCT を行う見込みのない患者は、標準療法がなく、治療成績は不良。このため、1次治療に難治性または早期に再発したLBCL患者に対する新たな治療法への極めて高いアンメットメディカルニーズが存在している。
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