【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

国内初の経口中絶薬・メフィーゴを審議へ 1月27日の薬食審・第一部会で

公開日時 2023/01/24 04:50
厚生労働省は1月27日開催予定の薬食審・医薬品第一部会で、ラインファーマの経口投与の人工妊娠中絶薬・メフィーゴパック(一般名:ミフェプリストン/ミソプロストール)の承認可否を審議する。同省は13日に同部会の審議品目を公表していたが、20日に議題を追加した。メフィーゴが承認された場合、国内初の経口の中絶薬となる。

【審議予定品目】(カッコ内は一般名、申請企業名)

メフィーゴパック(ミフェプリストン/ミソプロストール、ラインファーマ):「子宮内妊娠が確認された妊娠63日(妊娠9週0日)以下の者に対する人工妊娠中絶」を対象疾患とする新有効成分含有医薬品・新投与経路医薬品。

ミフェプリストンはプロゲステロン受容体拮抗薬で、妊娠継続に必要な黄体ホルモンの働きを抑える。ミソプロストールはプロスタグランジンE1誘導体で、子宮収縮作用がある。ミフェプリストンは新有効成分含有医薬品。ミソプロストールはファイザーから抗NSAID潰瘍剤サイトテック錠として販売されている成分で、ラインファーマは今回、新投与経路医薬品として申請した。

ラインファーマによると、用法は、まずミフェプリストンを経口投与し、その36~48時間後に2剤目としてミソプロストールをバッカル投与(歯と歯茎の間に挟み、口腔粘膜から吸収させる方法)で用いる。同社は2021年12月の承認申請時の本誌取材に、2剤は母体保護法指定医師のもと、保険適用外で使用することになると説明している(記事はこちら

承認申請は、妊娠63日(9週0日)以下の18歳から45歳の女性120例を対象にした国内第3相臨床試験結果に基づく。120例のうち116例で試験が完了し、中止例は4例だった。

主要評価項目のミフェプリストン200mg投与からミソプロストール800μgの逐次併用投与後24時間以内の薬剤による人工妊娠中絶率は93.3%で、有効性が確認された。有害事象の発現率は59.2%だった。「ほとんどの事象が軽度又は中等度」(同社)で、重度の有害事象は2.5%、重篤な有害事象は3.3%。投与中によく見られた有害事象は下腹部痛(30.0%)と嘔吐(20.8%)だった。
プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(6)

1 2 3 4 5
悪い   良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事

一緒に読みたい関連トピックス

記事はありません。
ボタン追加
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー