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ファイザー 沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン 小児適応で承認申請

公開日時 2023/03/31 04:50
ファイザーは3月30日、小児における肺炎球菌による侵襲性感染症の予防を目的に、沈降20価肺炎球菌結合型ワクチンを承認申請したと発表した。この申請は、乳幼児を対象とした国内第3相試験の結果などに基づくもの。同ワクチンは現在の定期接種ワクチンである13価肺炎球菌結合型ワクチンのプレベナー13に、7血清型を加えたことにより、さらに広範な血清型による侵襲性肺炎球菌感染症を予防することが期待されている。

侵襲性肺炎球菌感染症は、肺炎球菌により引き起こされる疾患群で、菌血症、敗血症、髄膜炎などが含まれる。今回申請した沈降20価肺炎球菌結合型ワクチンは、プレベナー13に含まれている1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23Fの13種に加え、新たに8、10A、11A、12F、15B/C、22F、33Fの7種の血清型が追加されている。海外では23年3月現在、18歳以上の成人を対象として米国や欧州連合(EU)など世界37カ国で承認されており、小児適応は米国とEUで承認申請中。

ファイザーR&D社の石橋太郎社長は、「プレベナーやプレベナー13によって日本における侵襲性肺炎球菌感染症は大きく減少したが、小児における侵襲性肺炎球菌感染症は依然として少なくなく、本剤に追加した7血清型に起因する割合が高いとされている」と指摘。沈降20価肺炎球菌結合型ワクチンは広範な血清型をカバーすることから、「肺炎球菌による重篤な疾患から子どもたちを守ることにさらに貢献することを期待し、承認取得に向けて関係者と引き続き協業していく」とコメントしている。
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