大塚製薬 国内初の造血器腫瘍遺伝子パネル検査を承認申請 国内主要施設とのコンソーシアムで開発
公開日時 2024/04/03 04:47
大塚製薬は3月29日、造血器腫瘍遺伝子パネル検査を承認申請したと発表した。固形腫瘍を対象とした遺伝子パネル検査はすでに保険適用されているが、造血器腫瘍遺伝子パネル検査は承認されておらず、承認されれば、国内で初めての造血器腫瘍を対象としたがん遺伝子パネル検査となる見込み。
申請した遺伝子パネル検査は、大塚製薬と国立がん研究センターが共同設計し、国立がん研究センター、九州大、京都大、名古屋医療センター、東京大医科学研究所附属先端医療研究センター、慶應義塾大医学部の共同研究コンソーシアムが開発した。造血器腫瘍に関連する遺伝子異常を検出することにより、急性骨髄性白血病(AML)や骨髄異形成症候群(MDS)、骨髄増殖性腫瘍(MPN)などの骨髄系腫瘍から、急性リンパ性白血病(ALL)、悪性リンパ腫などのリンパ系腫瘍など造血器腫瘍と関連疾患に対して、診断や治療法選択、予後予測が可能になるとしている。共同研究コンソーシアムは、「この造血器腫瘍遺伝子パネル検査が実装されれば、造血器腫瘍領域において個別化医療が大きく進歩し、よりよい医療に貢献する」としている。