アッヴィ ヒュミラでX線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎の適応追加を公知申請
公開日時 2024/09/03 04:47
アッヴィは8月30日、ヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体・ヒュミラ(一般名:アダリムマブ(遺伝子組換え))について、X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎(nr-axSpA)の適応追加を公知申請したと発表した。nr-axSpAは10代から30代での発症が多い炎症性疾患。
今回の申請は、日本脊椎関節炎学会、日本リウマチ学会、日本AS友の会からの効能・効果追加の要望に基づき、厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、アダリムマブの海外での試験や国内における全国疫学調査の結果などの国内外の公表文献から、公知申請の妥当性が評価されたことによるもの。
体軸性脊椎関節炎(axSpA)は、主に脊椎や仙腸関節など体軸関節が侵される一連の炎症性疾患で、強直性脊椎炎(AS)とnr-axSpAの2つに大別される。ASとnr-axSpAの異なる点は、X線画像での所見の程度であり、nr-axSpA患者では臨床的に仙腸関節の構造的変化がX線基準を満たさない。しかし、nr-axSpA患者は、疼痛、炎症やこわばりによる身体機能の障害が頻繁にみられ、患者QOLや健康に重大な負担を及ぼす可能性がある。