扶桑薬品 24年度決算を訂正 レミッチOD錠特許侵害で87億4400万円を特損計上 32億円の最終赤字に
公開日時 2025/05/29 04:50
扶桑薬品は5月28日、2025年3月期(2024年度)決算を訂正したと発表した。知的財産高等裁判所が27日に、扶桑薬品が製造販売するレミッチOD錠の後発品「ナルフラフィン塩酸塩OD錠2.5μg「フソー」」が先発品の用途特許を侵害していると判断し、賠償金74億7287万8838円と遅延損害金の支払いを命じたことへの対応となる。扶桑薬品は訴訟関連損失引当金繰入額87億4400万円を24年度の特別損失として計上し、その結果、32億8800万円の最終赤字になった。修正前は27億8000万円の黒字だった。
扶桑薬品は27日に、知財高裁の判決に対し、「当社のこれまでの主張に照らしあわせると到底承服できかねる」とし、「本判決の内容を早急に精査し、最高裁判所へ上告する準備を進める」とのコメントを発表している。