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生化学工業 粉末状の癒着防止材SI-449 医療機器として承認申請 術後癒着の防止・軽減効果を期待

公開日時 2025/08/21 04:50
生化学工業は8月20日、外科手術で使用される癒着防止材として開発しているSI-449(開発コード)について、医療機器として製造販売承認の申請を行ったと発表した。SI-449は、独自のグリコサミノグリカン架橋技術を用いて創製した、コンドロイチン硫酸架橋体を主成分とする粉末状の癒着防止材。水分を吸収し膨潤する特性を有し、撒布後に手術創部と周辺組織の間でバリアとなることで、術後癒着の防止・軽減効果が期待される。同社は、癒着防止材の国内市場規模は約140億円と推計している。

SI-449は、架橋剤を含め体内に存在する物質で構成されているため、高い生体適合性を有していると考えられるという。また、粉末状製材であることから、凹凸の多い組織表面への付着性が高く、普及が進んでいる腹腔鏡下手術での操作性にも優れるとしている。

術後癒着は、外科手術で欠損または損傷した部位が修復する過程において、本来は離れている手術創部と周辺組織が結合し一体化してしまう現象のこと。術後癒着は、無処置の場合は50~90%の頻度で発生し、腹部や婦人科手術において術後合併症(腸閉塞、慢性的な腹痛、不妊症等)の主要な原因となっている。現在、癒着防止材として、主にシート状やゲル状の製品が使用されている。

同社は、「術後癒着に伴う合併症の発生リスクを低減させ、患者の健康で心豊かな生活の質の向上に貢献することを目指し、承認取得に向けて取り組む」としている。
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