アルフレッサグループ 広島大学病院研究グループとマダニ媒介感染症の対策強化の共同研究で協議開始
公開日時 2025/09/30 04:49
アルフレッサホールディングス(HD)は9月29日、子会社のティーエスアルフレッサ及びアルフレッサファーマとともに、広島大学病院感染症科の野村俊仁医師の研究グループとマダニ媒介感染症の対策強化に向けた共同研究に関する協議を開始したと発表した。アルフレッサHDは、「協議を通じて、マダニ媒介感染症の対策強化につなげるとともに、日本の感染症対策の強化に貢献していく」としている。
マダニが媒介するウイルス感染症のひとつである重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は近年、日本国内でも発生地域の拡大と患者数・患獣数の増加傾向がみられている。感染症専門医かつ小児科専門医である野村医師とその研究グループは、SFTSの診断・治療の研究を進めている。
アルフレッサグループは、2032年度までの成長戦略「アルフレッサグループ中長期ビジョン」の中で、▽健康寿命の延伸、▽地域医療への貢献、▽ヘルスケア・イノベーション――といった3つの社会価値創造のテーマを掲げている。ティーエスアルフレッサは中国地方を営業基盤として医薬品等の卸売事業を展開。アルフレッサファーマは、経営理念に「アンメット・メディカルニーズに積極的に挑戦する」と掲げ、新薬開発を進めている。