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PhRMA AIDS治療の進歩を報告:国際AIDSデイ

公開日時 2017/12/08 03:50

米国研究製薬工業協会(PhRMA)は12月1日の世界AIDSデイを機に、国際的AIDS研究団体の報告を引用、AIDS治療の近年の進歩について声明を発表した。

PhRMAは、非営利団体抗レトロウイルス療法コホート研究協力団体(Antiretroviral Therapy Cohort Collaboration :ART-CC)の報告書を紹介、医薬品企業の努力により、過去30年間でHIV/AIDSによる死亡は、1990年代をピークに88%減少させ、2008年から2014年には毎年のHIV感染は18%減少したとしている。

これらの医学的進歩は、HIV感染の患者の平均寿命を延長させたばかりでなく、HIV非感染者と同様の平均寿命にまで延長させたとし、具体的には、欧州と北米のHIV感染患者は、3剤以上併用による抗レトロウイルス療法(ART)によってHIV非感染者と同様の平均寿命に到達できるようにさせた。このため、ART-CCは、20歳の患者が2008~10年の間にART療法を開始すれば、米国の一般人口の平均寿命である78歳まで生きることが出来るとしている。さらに今日では、患者は暴露前投与法(PrEP)という新しい予防法も手にしていると今日のAIDS治療の進歩を評価した。

米国衛生研究所(NIH)のAnthony Fuaci元所長は、「AID患者がART療法を毎日受けることで、ウイルス量非検出を維持できるほど有効なので、HIV感染陰性のパートナーとの性交にリスクがなくなる」と述べ、ART療法の有効性は世界のコンセンサスになっていると話した。

PhRMAの「開発中の抗HIV薬:2017年」と題する報告書では、現在、FDA(食品医薬品局)審査中の薬剤を含み、52剤の抗HIV薬およびワクチンが開発中であるとしている。

ART-CCは、英国ブリストル大学のJonathan Stern教授が率いている欧州および北米におけるAID治療薬にかかる19件のコホート研究についての国際協力団体である。同研究プロジェクトは、ART療法の効果を評価するために患者の予後の研究を介したことに始まる。同プロジェクトは、英国の政府機関である医療研究協議会(Medical Research Council)の資金援助を受けている。

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