米メルク バイオシミラー事業に本格参入
公開日時 2011/01/14 04:00
米メルクは1月12日、臨床試験受託機関(CRO)のパレクセル・インターナショナルとバイオシミラー開発で提携したと発表した。この提携によりメルクはバイオシミラー事業に本格的に参入する。
従来、メガ・ファーマのジェネリック品あるいはバイオシミラー事業は、既存のジェネリックメーカーとの提携という形がほとんどで、CROとの提携というのはまれ。ただ、パレクセルは既にバイオシミラー開発の経験があるため、今回の提携で現在バイオシミラーのガイドラインを策定中のアメリカで先手を打つ考えと見られる。
提携はバイオシミラー開発の経験を有するパレクセルが、メルクの事業部門メルクバイオベンチャーに対して広範囲な治療領域でのバイオシミラーの開発計画や承認申請関連などの戦略ノウハウを提供するというもの。これを機に、パレクセルでは社内にメルクバイオベンチャー部門を設立する予定。今回の提携に伴う金銭面での契約内容は明らかにされてない。
メルクは昨年の段階で既にバイオシミラー事業への参入の意向と2012年までにバイオシミラーで5製品を開発後期段階まで持ち込みたいとの目標を明らかにしている。