持田製薬 15年度までの中期計画策定 抗うつ薬レクサプロの成長に注力
公開日時 2013/04/03 04:02
持田製薬は4月2日、13年度~15年度までの中期経営計画を策定したと発表した。主力品の高脂血症治療薬エパデール(EPA製剤)の地位向上、現在申請中のアテレックとバルサルタンとの降圧配合剤の売上拡大に加え、12年8月に長期処方が解禁となった抗うつ薬レクサプロ(SSRI)の成長に注力することなどより、1年前に発表した14年度最終目標と比べ、15年度の売上高は15億円増の1040億円、営業利益は10億円増の155億円を目指す。MR750人体制は維持する方針。
成長に注力するレクサプロは、12年度売上高見込み40億円(共同販売する田辺三菱は55億円)。中計では「早期に売上拡大し、日本での抗うつ剤トップシェアを目指す」とした。11年8月の発売から6年後をピークとして338億円(田辺三菱分と合算)という予測を持っており(中医協提出資料)、その予測をめどに取り組むことになる。成長事業の1つのジェネリックは、14年度最終目標と比べ、15年度売上高15億円増の90億円以上とした。
中計期間中の新製品としては、申請中のCa拮抗薬アテレックとARBバルサルタンの配合剤。加えて肺動脈性肺高血圧症治療薬「MD-0701」(トレプロスチニル)は早ければ14年度中の発売を予定する。ほか、潰瘍性大腸炎治療薬「MD-0901」(メサラジン製剤)、レクサプロの社会不安性障害の効能追加、子宮内膜症治療薬ディナゲストの子宮腺筋症の効能追加は15年度の申請を目指す。
15年度経営目標数値
売上高1040億円(14年度目標1025億円)
営業利益155億円(同145億円)
研究開発費145億円(同155億円)
社員1人当り生産性5700万円以上(同5600万円以上)