アステラス製薬は、医薬営業改革を進めている。製品ポートフォリオのスペシャリティ化、地域医療提供体制の変化を踏まえ、支店・営業所改革とＭＲ改革に並行して取り組む。▽エリアを重視した戦略の遂行▽製品を軸にしたプロダクトアウト発想の活動からエリアの医療従事者のニーズに応える活動に転換を図る－－のが狙いだ。他方、医薬営業を取り巻く環境変化は加速している。主力製品や地域医療の変化に加え、医療費増に対する薬価制度など制度改革による切り込みの強化、市場成長の伸び悩み、ＭＲの過剰感、医療ICTの急速な進展は、営業体制、ＭＲ活動、情報戦略に大きな影響を及ぼす。果たして、進めてきた改革は、急速な環境変化に対応できるのか。国内最多水準のＭＲ2400人体制は持続可能なのか。医療ICT戦略の中での情報戦略をどう舵取り...