AZ PARP阻害薬オラパリブ BRCA遺伝子変異陽性乳がんで国内申請、卵巣がんも申請中
公開日時 2017/10/24 03:51
アストラゼネカは10月23日、新規の経口分子標的薬であるPARP阻害薬オラパリブ(一般名)について、BRCA遺伝子変異陽性の手術不能または再発乳がんを予定適応症に、日本で承認申請したと発表した。同社は、2018年下半期までに承認可否が判断される予定としている。
オラパリブは現在、卵巣がんでも承認申請している。申請時期は明らかにしていないが、こちらは「PMDAによる承認についての判断が18年上半期までになされる予定」としている。
オラパリブは、FDAが最初に承認したファースト・イン・クラスの経口ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害薬。DNA損傷応答経路に異常をきたしたがん細胞に特異的に作用し、細胞死を誘導する。なお、日本では、前立腺がんを対象にフェーズ3(17年6月30日時点)を実施しており、すい臓がんでも開発が進んでいる。