大手卸5社決算 売上低迷も嵐の前の微増益
公開日時 2018/06/30 00:00
販管費率は3社増加基調にアルフレッサHDは減少続く医薬品卸大手5社の2018年3月期の決算は、平均では微増収・微増益傾向だが、各社別に見ると増収増益から減収減益まで結果は分散した。16年を中心としたC型肝炎薬旋風の余韻が、卸ごとに分かれたともいえる。医薬品市場の成長ペースは14年を境界に、旋風がありながらも鈍化したことが読み取れる。進展中の薬価制度抜本改革や、予定される薬価の毎年改定という嵐の前の小康状態とも映る。4月から国主導による流通改善ガイドライン制定下の流通対応がスタート、5月30日には厚労省は流通改善懇談会(流改懇)を開催し、メーカー提示仕切価の緊急調査結果が報告されるなど、慌ただしい雰囲気も伝わる。医療用薬市場の成長停滞、卸間に利益格差アルフレッサHD販管費率減で増益、東邦HD肉...