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第一三共 新型コロナ感染症でmRNAワクチン開発へ 21年春に臨床試験開始 

公開日時 2020/06/15 04:50
第一三共は6月12日、新型コロナウイルス感染症に対する遺伝子(mRNA)ワクチンの開発を決定したと発表した。動物モデルを用いた試作mRNAワクチンの薬理評価にて、新型コロナウイルスに対して抗体価が上昇している結果が得られた。この結果を受けmRNAワクチンの開発を最優先プロジェクトの1つに位置づけた。2021年3月頃の臨床試験開始を目指す。

同社は、ワクチンの研究開発について、日本医療研究開発機構(AMED)が支援する「新型コロナウイルス(2019-nCoV)の制圧に向けての基盤研究」に参画し、同社が見出した新規核酸送達技術を用いた「新型コロナウイルス(2019-nCoV)に対するmRNAワクチン開発」を分担している。今回は、試作mRNAワクチンの薬理評価(動物モデル)で抗体価が上昇するとの結果を得たことから、臨床試験を開始することにした。同時に供給体制の整備も図るとしており、「新型インフルエンザワクチン開発・生産体制整備事業」の設備を用いる予定。

◎ナファモスタットの吸入製剤化は「イナビル」の技術活用 7月から非臨床試験開始

なお、同社は、20年4月からCOVID-19に対するワクチン及び治療薬の研究開発を全社横断的に推進するタスクフォースを立ち上げた。研究財産、技術、知識を最大限に活用し、外部機関とも連携してCOVID-19に対する医療体制確立に向けて積極的に取り組む方針を明らかにしている。

今年6 月には、東京大学、理化学研究所、日医工と共同でナファモスタット吸入製剤の研究 開発を実施するための基本合意書を締結した。抗インフルエンザウイルス薬「イナビル」の開発で得た技術を活用し、ナファモスタットの吸入製剤化の研究開発を推進する。非臨床試験を20 年 7 月から開始予定で、21年3月ごろの臨床試験移行を目指す。
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