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サノフィ デュピクセントで結節性痒疹の適応追加を申請

公開日時 2022/07/01 04:48
サノフィは6月30日、ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体・デュピクセント(一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え))について、結節性痒疹の適応追加を申請したと発表した。結節性痒疹の治療は現在、高力価のステロイド外用薬を処方されることもあるが、長期的な予後改善の根拠に乏しいとされている。

同剤は、インターロイキン4及び13 (IL-4及びIL-13)の作用を阻害する完全ヒト型モノクローナル抗体製剤。IL-4とIL-13は、2型炎症において中心的な役割を果たすタンパク質で、2型炎症は結節性痒疹にも関与しているとされている。同剤は現在、成人の既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎と鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎、12 歳以上の既存治療によっても症状をコントロールできない重症または難治の気管支喘息に対する治療薬として承認されている。

結節性痒疹患者は、強く持続するそう痒を経験し、肥厚した皮膚病変(結節)を伴い、結節は全身の大部分に広がる場合もある。患者は、焼けるようで、針で刺されるような、あるいはピリピリするような感覚の痛みを伴う皮膚症状を呈する。患者QOLへの影響は、強いかゆみを伴う炎症性皮膚疾患のなかでもとりわけ大きく、メンタルヘルス、日常生活動作、社会活動に悪影響を及ぼすこともある。
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