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企業主催Web講演会 視聴の決め手「演題のテーマ」 エリア講演会では「演者」がフックに 医師調査

公開日時 2022/10/05 04:52
製薬企業主催のWeb講演会の視聴の決め手は、全国講演会、エリア講演会ともに「演題のテーマ」――。医薬品マーケティング支援会社のエム・シー・アイ(MCI)が、このような医師意識調査結果をまとめた。視聴の決定要素を5つ列挙して医師に順位付けしてもらったところ、全国講演会で最も優先順位が高い要素(=1位の要素)として「演題のテーマ」を挙げた医師は79.0%、エリア講演会でも73.2%と断トツのトップとなった。次いで全国、エリアともに「対象疾患領域」が挙がった。

飽和状態のWeb講演会なだけに、最新情報であったり、臨床に役立つ情報かどうかを演題テーマから感じてもらう重要性がより一層増していることが、今回の結果に表れているといえそうだ。

文末の「関連ファイル」に、Web講演会の視聴の決め手などの資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。無料トライアルはこちら)。

◎決定要素3位以内 エリア講演会で「演者」は過半数に

 調査は、MCIが22年4月にインターネットを通じて医師に行った。調査対象は製薬企業サイトや医療関係企業サイトを閲覧している医師で、有効回答数は5016人(HP:3800人、GP:1216人)。結果は「医師版マルチメディア白書2022年夏号」としてまとめた。

Web講演会を視聴する決定要素5つを挙げ、医師に1位と順位付けされた決定要素を集計した。その結果、全国講演会では上位から演題のテーマ(79.0%)、対象疾患領域(8.4%)、対象薬剤(8.0%)、演者(4.0%)、実施企業(0.6%)――。エリア講演会では演題のテーマ(73.2%)、対象疾患領域(9.3%)、演者(8.5%)、対象薬剤(7.6%)、実施企業(1.3%)――となった。

全国講演会、エリア講演会の視聴の決定要素の違いを見てみると、エリア講演会での「演者」が全国講演会より4.5ポイント高いことが目を引く。そこで医師による順位付けで3位までを集計(=決定要素として3番手以内に入るものを集計)してみたところ、「演者」はエリア講演会で51.6%と過半数に達した。全国講演会では44.1%だった。エリア講演会、全国講演会ともに「演者」は視聴の重要な要素ではあるものの、エリア講演会での「演者」は視聴によりつながりやすい要素のひとつと分析できそうだ。

◎Web講演会 1カ月の視聴回数は平均9.1回

製薬企業主催のWeb講演会の1カ月の視聴回数は平均9.1回、中央値は5.0回だった。多くの医師が週1~2回視聴していることになるが、21回以上は8.5%、16回~20回も10.2%となった。

Web講演会の実施頻度は7割近くの医師が「今のままでいい」と回答。1カ月の視聴回数が多い医師で、「(頻度を)増やしてほしい」との傾向も確認された。とはいえ、単純にWeb講演会を増やすだけで視聴件数やターゲット医師の満足度を得られるかは疑問だ。ニーズを踏まえた企画であり、かつ演題テーマにも工夫が求められるということだろう。
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