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Web講演会視聴後のフォローアップは「MRの役立ち度」を向上させる MCI DIGITALが定量分析

公開日時 2023/02/06 04:52
医師の処方判断に役立つ度合いは、チャネルとMRによる情報提供を連携させることで、単一チャネルよりも向上することがわかった。MCI DIGITALが医師5000人を対象にした調査結果から、初めて医師インサイトが定量的に確認された。Web講演会とMRから情報提供を受けている医師の場合、Web講演会視聴後にMRが医師をフォロー(一方向)すると“MRの役立ち度”が向上する。さらに、最初の情報提供はMRが行い、Web講演会後に再びMRがフォロー(双方向)すると“MRの役立ち度”は更に高まることが分かった。長引くコロナ禍を経てチャネルミックス型の情報提供活動が主流となるなかで、今回初めて医師の処方影響が定量データから確認されたことになる。

調査対象は製薬企業のオウンドサイト(自社サイト)やその他医療関係企業サイトを閲覧している医師5074人(勤務医:3885人、開業医:1189人)。調査時期は2022年10月20日~31日。分析結果は、製薬デジタルマーケティング支援会社のMCI DIGITALがまとめ、「医師版マルチメディア白書2022年冬号」に掲載されている。今回は「MR」、「Web講演会」、「オウンドサイト」の3チャネルのうち、2チャネルの組み合わせによる処方判断への影響を分析した。

◎MR単独7.34点、Web講演会視聴後フォロー7.83点、MR・Web講演会双方向なら8.05点

「MR」と「Web講演会」から定期的に情報収集している医師の場合、情報を「MR」からのみ得た際の処方判断への“MRの役立ち度(単体)”は10点満点で7.34点だった。これに対し、「Web講演会」の視聴後に「MR」がフォローするような連携を行った場合の“MRの役立ち度(一方向)”は7.83点と単体に比べて向上する。また、「MR」が最初に情報提供し、その後に医師が「Web講演会」を視聴し、さらに「MR」がフォローするといった双方向の密な連携が行われた場合の“MRの役立ち度(双方向)”は8.05点にまで高まった。

◎「Web講演会」と「オウンドサイト」 双方向連携で“Web講演会の役立ち度”は最高点に

 “Web講演会の役立ち度”についても定量的に分析した。「Web講演会」からのみ得た際の“Web講演会の役立ち度(単体)”は7.30点だったのに対し、「MR」から情報提供を受けた後に、医師が「Web講演会」を視聴した場合の“Web講演会の役立ち度(一方向)”は7.76点、「MR」から情報提供を受けた医師が「Web講演会」を視聴し、さらに「MR」がフォローした際の“Web講演会の役立ち度(双方向)”は7.97点となり、チャネルを連携させることで役立ち度が高まっていることがわかった。

一方、オウンドサイト(自社サイト)とWeb講演会というデジタルチャネル同士の組み合わせについて定量的に分析した。情報を「Web講演会」からのみ得た医師の“Web講演会の役立ち度(単体)”は7.44点。「オウンドサイト」で情報を得た後、その情報に関する「Web講演会」に参加した場合の“Web講演会の役立ち度(一方向)”は7.74点となった。同一情報について「オウンドサイト」と「Web講演会」の情報をクロスさせて情報収集した場合の“Web講演会の役立ち度(双方向)”は最高点となる8.19点をたたき出した。

「MR」を含まないチャネルによる双方向の連携が、処方判断に対する“役立ち度”で最高点を導く結果となったが、今回の調査対象となる医師が、オウンドサイトやその他医療関係企業サイトを日常的に活用している医師ということもあり、日頃からデジタルで情報収集することに慣れている医師層を対象にした調査ということも今回の結果に影響したとみられる。

なお、この「Web講演会」と「オウンドサイト」から定期的に情報収集している医師のケースについて、“オウンドサイトの役立ち度”の観点から分析すると、“オウンドサイトの役立ち度(単体)”は7.19点、“同(一方向)”は7.36点、“同(双方向)”は8.01点――となった。

◎MCI DIGITAL 「チャネル連携の重要性が確認できる結果となった」

MCI DIGITALは、「チャネルを連携させた方が医師の処方判断に対する当該チャネルの影響度や役立ち度が高くなると言われてきた中で、今回の分析結果は初めて定量化できたデータになる」と指摘した。そして、「チャネルが連携することで各チャネルの役立ち度が上昇する結果となり、チャネル連携の重要性が確認できる結果となった」とコメントした。

以下の「関連ファイル」に、「MR」と「Web講演会」の2チャネルから定期的に情報収集している医師について、「単体」、「一方向」、「双方向」とチャネルミックスが進展するほどそのチャネルの処方に対する“役立ち度”がどのように変化したのかの資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。14日間の無料トライアルはこちら)。
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