武田薬品は２月13日、抗がん剤アドセトリス（一般名：ブレンツキシマブ ベドチン）について、再発又は難治性のCD30陽性皮膚T細胞リンパ腫（CTCL）の適応追加を一変申請したと発表した。CD30陽性のCTCLは、悪性リンパ腫の一種で、依然としてアンメットニーズの高い疾患。CTCLに対して現在用いられるほとんどの治療法は、十分な奏効率、奏効期間ではないことが多いため、新たな有用な治療選択肢が待ち望まれている。

今回の申請は、再発又は難治性のCD30陽性CTCL患者を対象とし、アドセトリスの海外第３相臨床試験（ALCANZA試験）における有効性及び安全性を評価した結果、並びに岡山大学病院を中心とした国内第２相医師主導臨床試験（SGN-35-OU試験）における日本人に対する有効性及び安全性を評価した結果に基づく。

アドセトリスは細胞表面マーカーCD30を標的とする抗体薬物複合体（ADC）。現在はCD30陽性の▽ホジキンリンパ腫、▽末梢T細胞リンパ腫――を適応としている。