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ファイザー PARP阻害薬・タラゾパリブを承認申請 対象疾患は乳がんと前立腺がん

公開日時 2023/02/28 04:50
ファイザーは2月24日、PARP阻害薬・タラゾパリブトシル酸塩を日本で承認申請したと発表した。対象疾患は、▽BRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳がん、▽去勢抵抗性前立腺がん――の2つ。剤形はカプセル剤となる。

タラゾパリブは、DNA修復で重要な役割を果たしているPARP1とPARP2の阻害薬。PARP触媒活性の阻害とPARPトラッピングという2つの機序によって、相同組換え修復または他のDNA修復経路に関与する遺伝子に変異または欠損がある腫瘍細胞で合成致死を誘導する。また、非臨床試験の結果から、タラゾパリブとエンザルタミドを併用投与することで相補的に働き、相同組換え修復遺伝子変異の有無にかかわらず、両剤に対するがんの感受性が高まると考えられている。

乳がんに関する申請は、BRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳がん患者を対象としたタラゾパリブの海外第3相試験(EMBRACA試験)と国内第1相試験の結果などに基づく。

EMBRACA試験では、タラゾパリブ群は治験責任医師が選択した化学療法群と比較して、主要評価項目の無増悪生存期間の延長が認められ、忍容性は良好だった。国内第1相試験では、BRCA遺伝子変異陽性HER2陰性の局所進行または転移乳がんの日本人患者を対象にタラゾパリブの有効性および安全性を評価し、「臨床的に意味のある抗腫瘍効果が示された」としている。

前立腺がんに関しては、去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とした国際共同第3相試験(TALAPRO2)において、タラゾパリブとエンザルタミド併用投与群は、プラセボとエンザルタミド併用投与群と比較して、主要評価項目の画像診断に基づく無増悪生存期間の延長が認められた。また、両剤併用投与群に新たな安全性の懸念は認められず、タラゾパリブの単剤投与およびエンザルタミドの単剤投与の安全性プロファイルと一致していた。
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