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FLT3阻害薬・ヴァンフリタ錠のAML1次治療の追加など4製品承認へ 薬食審・第二部会で了承

公開日時 2023/04/25 04:50
厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会は4月24日、第一三共のヴァンフリタ錠に未治療のFLT-3ITD変異陽性の急性骨髄性白血病(AML)の効能を追加するなど4製品の一変申請を承認することを了承した。同省がこの日の部会に承認する方針を報告し、特段の異論なく全て了承された。4製品は5月中に正式承認されるとみられる。なお、この日の部会では審議品目はなかった。

【報告品目】(カッコ内は一般名、申請企業名)
報告品目は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の審査段階で承認して差し支えないとされ、部会では審議せず、報告のみでよいと判断されたもの。

ヴァンフリタ錠17.7mg、同錠26.5mg(キザルチニブ塩酸塩、第一三共):「未治療のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。希少疾病用医薬品。再審査期間は残余(2029年6月17日まで)。

がんの増殖に関与するとされるFLT3の働きを阻害し、増殖を抑えると考えられているFLT3阻害薬。現在の効能・効果は「再発又は難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」。今回、「再発又は難治性の」を削除し、効能・効果は「FLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」とする。これにより未治療のFLT3-ITD変異陽性のAMLにも使えるようにする。

未治療(1次治療)に対する用法・用量は、「通常、成人には寛解導入療法としてシタラビン及びアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤との併用において、地固め療法としてシタラビンとの併用において、キザルチニブとして1日1回35.4mgを2週間経口投与し、寛解導入療法及び地固め療法の投与サイクル数に応じて投与を繰り返す。その後、維持療法として、キザルチニブとして1日1回26.5mgを2週間経口投与し、それ以降は1日1回53mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する」。

キロサイド注20mg、同注40mg、同注60mg、同注100mg、同注200mg(シタラビン、日本新薬):「急性白血病」を効能・効果とする新用量医薬品。公知申請。再審査期間なし。
キロサイドN注400mg、同N注1g(シタラビン、日本新薬):「急性白血病」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。公知申請。再審査期間なし。

代謝拮抗薬(ピリミジン拮抗薬)で、DNA合成阻害に基づく抗腫瘍作用を有する。今回はヴァンフリタの新適応と併用するための用法などの追加となる。

スキリージ皮下注150mgシリンジ1mL、同皮下注150mgペン1mL、同皮下注75mgシリンジ0.83mL(リサンキズマブ(遺伝子組換え)、アッヴィ):「既存治療で効果不十分な掌蹠膿疱症」を効能・効果とする新効能・新用量医薬品。再審査期間は残余(2027年3月25日まで)。

ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤。掌蹠膿疱症(PPP)に対する用法・用量は、「通常、成人にはリサンキズマブ(遺伝子組換え)として、1回150mgを初回、4週後、以降12週間隔で皮下投与する」。

PPPの治療は、禁煙などの生活指導や感染病巣の除去に加え、対症療法として第一に外用薬が選択される。治療抵抗性の場合は光線療法および内服薬による治療のほか、生物学的製剤を用いた治療も行われるが、既存治療では治療抵抗性の患者も多数存在している現状がある。

同剤は現在、既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を適応としている。

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