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アムジェン BiTE免疫腫瘍療法・タルラタマブを承認申請 進展型小細胞肺がん治療薬として

公開日時 2024/05/20 04:48
アムジェンは5月15日、半減期延長型BiTE(二重特異性T細胞誘導)免疫腫瘍療法・タルラタマブ(一般名、開発コード:AMG757)について、進行・再発の進展型小細胞肺がん(SCLC)を対象疾患に承認申請したと発表した。本剤は今回申請した適応で、厚労省から希少疾病用医薬品の指定を受けている。また同社は3月1日から、人道的見地から未承認薬等を提供する制度に基づき、SCLCに対するタルラタマブの拡大治験(人道的見地から実施される治験)を実施している。

タルラタマブは新規の半減期延長型BiTE免疫腫瘍療法で、T細胞上のCD3とSCLC細胞上のデルタ様リガンド3(DLL3)の両方に結合することで、患者自身のT細胞をSCLC細胞の近くに誘導する。これにより、免疫シナプスが形成され、がん細胞が溶解される。約85%~96%の患者はSCLC細胞の表面にDLL3を発現しており、正常細胞での発現はごくわずかであることから、DLL3はSCLC患者にとって有望な治療標的とされている。

今回の国内申請は、プラチナ製剤を含む化学療法後に進行が認められた進行・再発の進展型SCLC患者を対象として、タルラタマブの有効性、安全性、忍容性および薬物動態(PK)を評価する、第2相、国際共同、多施設共同、非盲検試験(DeLLphi-301試験)から得られた結果に基づく。

進展型SCLCに対する現行の1次治療の奏効率は60~70%と比較的高く、初期反応は良好だが、ほとんどの患者で治療耐性が生じ、通常は治療後1年以内に再発を認める。過去20年間、再発SCLCに対し新たに承認された薬剤は存在せず、治療選択肢は限られている。同社は、「現在利用可能な治療法では、再発SCLCの予後は依然として不良で、緊急性の高いアンメット・メディカル・ニーズが存在する」としている。
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