労働生産性向上と機能分化のトリガーに
改革の捉え方次第で二極化へ
公開日時 2024/10/01 00:00
激変しうるマーケットの動向に注視せよ高齢化がピークとなる2040年頃まで医療・介護需要は増え続ける一方、生産労働人口は減少の一途を辿り、ヘルスケア分野の人材不足も確実視されている。極論すると、働き方改革があろうとなかろうと、限られたリソースを有効に活用し、労働生産性を高めていく取り組みはどの医療機関にとっても至上命題だ。しかし、医療機関における働き方改革への捉え方はさまざまであり、新たな医療をつくる契機と考える病院もあれば、時間外労働の短縮に汲々とする病院も少なくない。結果として医療機関の淘汰や二極化、または医療の集約化や均てん化を加速させ、患者の流れを含めマーケットが大きく変動する可能性も見込まれる。(富井和司)コロナ禍でデジタル化が進展厚生労働省は3月14日の第19回医師の働き方改革の推...