サンバイオ 信頼性保証・薬事本部長にCSL出身の延山氏、生産本部長に中外製薬出身の磯野氏が就任
公開日時 2025/12/09 04:50
サンバイオは12月8日、CSLベーリング出身の延山宗能氏が執行役員信頼性保証・薬事本部長に、中外製薬出身の磯野哲也氏が執行役員生産本部長にそれぞれ就任したと発表した。同社は、再生医療等製品アクーゴ脳内移植用注の上市に向けて、製造体制と品質保証の強化を行い、国内での安定供給の整備に努めている。両氏の就任は、それぞれのビジネス経験を活かし、アクーゴの国内外での基盤強化を図り、企業価値最大化に向けた取り組みを推進する狙いが込められている。
信頼性保証・薬事本部長に就任する延山宗能氏は、外資系製薬企業の研究開発、信頼性保証領域で幅広くキャリアを築き、新薬候補の導入評価、開発戦略の立案・実行、承認申請、市販後のライフサイクルマネジメントを主導してきた。CSLベーリングの在籍中は、執行役員薬事部長、総括製造販売責任者を務め、国内外のリーダーシップチームの一員として組織開発や人材育成にも注力。多様な専門性を持つチームの能力向上と持続可能な組織づくりに寄与してきた。
生産本部長に就任した磯野哲也氏は、中外製薬でバイオ原薬の製法開発および治験薬製造に携わり、多くの自社開発製品のグローバル承認取得に貢献した。また、中外製薬工業では宇都宮工場長を歴任。グローバル市場へ供給されるバイオ原薬および製剤の強固な安定生産・安定供給体制を確立した。バイオ人材の育成に長年注力し、業界内外の幅広い関係者との連携を通じて、日本のバイオ医薬品業界における次世代リーダーの育成にも貢献している。
◎森社長「企業として発展していく上での大きな推進力になると確信している」
同社の森敬太代表取締役社長は、「両氏が有する経験および能力はグループの再生医療等製品をこれから多くの患者さんに安心して届けるために必要不可欠だ。また、企業として発展していく上での大きな推進力になると確信している」とコメントした。