厚労省 革新的医薬品等実用化支援基金への出えん金の協力を依頼 目標額は3年度で60億円
公開日時 2026/06/17 04:52
厚生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課 創薬支援対策室は6月16日、日本製薬団体連合会加盟団体・加盟企業宛てに、革新的医薬品等実用化支援基金への出えん金(寄附金)の協力依頼を求める文書を発出した。出えん金の目標額は2026~28年度の3年度分で60 億円で、個人・法人ともに特定公益増進法人への寄附として、税制上の優遇措置 が認められる。
革新的医薬品等実用化支援基金は、研究開発早期段階からアカデミアやスタートア ップ等のシーズを育て実用化段階まで連続的な支援を行う環境・体制を構築することを目的として、25年5月の薬機法改正に盛り込まれた。国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所に本基金を造成し、出えん金(寄 附金)を受け入れる体制が整備されたことを踏まえて、今回、出えん金の依頼に至った。
基金は、国庫と民間からの出えん金からなる。国は25年度補正予算として、26~28年度の3年度分で241億円を確保。当初、官民それぞれ同額を出資する形で検討が進められていたが、国庫の4分の1の額を民間からの出えん金の目標額として設定した。29年度以降の予算は、26~28年度の執行状況や事業の実施状況等を踏まえ、要求する予定という。
◎創薬クラスターキャンパス整備事業 官民連携で研究開発早期段階から連続的に支援
基金を通じ、①創薬クラスターキャンパス整備事業、②革新的な医薬品等の実用化に取り組む者に対し当該実用化に必要な支援を行う事業として政令で定める事業-を支援する。
創薬クラスターキャンパス整備事業では、アカデミアやスタートアップ等が利用する研究施設や共用設備の設計・施工・購入等を行い、創薬活動を支える物理的基盤の整備を行う「創薬支援施設整備事業事業」に加え、「創薬・実用化促進プログラム等支援事業創薬や起業の実務経験を有する者による起業や資金調達、知財戦略等に係るコンサルテーションの支援や、国内外の創薬関係者・他クラスターとの交流に よる知見共有等のプログラムの実施を行う事業」が含まれている。
25年度に創薬クラスターキャンパス整備事業としては、湘南ヘルスイノベーションパーク(神奈川県)、Nakanoshima Qross(大阪府)、つくば-柏の葉サイエンスクラスター・SakuLab-Tsukuba(茨城県)、殿町国際戦略拠点キングスカイフロント(神奈川県・川崎市)、殿町国際戦略拠点キングスカイフロント(神奈川県・川崎市)などが採択されている。
厚労省は、「官民が連携して研究開発早期段階からアカデミアやスタートアップ等のシーズを育て実用化段階まで連続的な支援を行う環境・体制を構築し、我が国の創薬力の強化を図るという本基金の趣旨にご賛同いただき、出えん金(寄附金)にご協力いただきたい」としている。