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降圧剤市場なおも拡大 18年に1兆円市場に 配合剤登場で競争激化

公開日時 2010/05/07 04:00

市場調査の富士経済は5月6日、循環器官用剤、感染症治療剤の国内市場動向調査結果の概要を発表した。その中で降圧剤を「注目市場」にピックアップ、09年には8977億円の市場が18年には1兆0400億円と1兆円市場になると予測した。投与患者数が、国の生活習慣病予防策による掘り起こしや、治療ガイドライン(GL)が手伝い、増大するとみるため。

厚生労働省の調査を基にした富士経済の予測では、高血圧患者は09年約1900万人から19年には約2400万人に増える。それに加え投与患者増大の背景として、日本高血圧学会による「高血圧治療ガイドライン2009年度版」を挙げ、慢性腎臓病(CKD)、メタボリックシンドロームがリスク因子に追加され、両疾患を合併する場合は正常高血圧でも原則的に直ちに降圧剤療法を開始すべきとして早期の降圧剤投与を推奨していることを指摘。「今後、早期治療が必要な患者数の増加が見込まれ、これまで以上に増加すると予測される」と分析した。

配合剤の登場にも触れ、複数の様々な製品の登場で競争が激化し、同剤の市場に占める割合が増加すると予測。「様々な様態段階の高血圧に対応できるため、市場の活性化にもつながる」との見方を示した。一方で、降圧剤市場をけん引してきたCa拮抗剤は、08年7月にアムロジピン製剤のジェネリックが登場したことで「Ca拮抗剤市場全体の規模縮小を余儀なくされている」とした。

降圧剤ほか、梗塞治療剤、血栓溶解剤、末梢血管拡張剤、心不全治療剤、狭心症治療剤を含む循環器官用剤の市場予測は、09年1兆3377億円から、10年には1兆3591億円、18年には1兆5449億円。

なお、これら調査結果を掲載した「2010医療用医薬品データブックNo.1」(A4判306ページ)は、富士経済から16万8000円(税込)で販売。

訂正(11日午前11時24分)
高血圧患者数について「厚生労働省の推計では」とありましたが、正しくは「厚生労働省の調査を基にした富士経済の予測では」です。訂正いたしました。

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