大腸がん ベクティビックスは研究会・講演会で存在感
公開日時 2014/01/31 00:00
現在、がんによる死亡原因として女性で1位、男性で3位となっている大腸がんだが、とりわけ薬物療法の対象となる切除不能症例では従来、ウラシル系抗がん剤一辺倒の化学療法で1年程度の生存期間の延長は認められたが、決め手には欠いた状態だった。しかし、過去15年ほどで大腸がんの薬物療法では大きな変化が生じている。まず、フルオロウラシルとその抗腫瘍効果を増強するロイコボリンの2剤併用を基軸に、白金製剤のエルプラットを加えるFOLFOX療法、あるいはイリノテカン塩酸塩を加えるFOLFIRI療法が開発され、これにより生存期間延長が認められた。さらに現在ではこれに分子標的薬のアバスチン、アービタックス、ベクティビックスを併用するようになり、生存期間中央値は2年前後まで延長されている。このうちのアービタックスとベ...