ミクス編集部が製薬企業68社を対象にまとめた「新薬パイプラインリスト19年８月版疾患別」（19年６月調査、P2以降の開発品を整理・集計）を見ると、認知症関連の開発品は11品目（プロジェクト）だった。このうち、アルツハイマー病（AD）の疾患修飾薬として開発が進むのは、P3に４品目、P2に５品目であった（表）。2018年、19年と、抗アミロイドβ抗体やBACE阻害薬のプロジェクトが、有効性を見込めないなどとして相次いで開発中止となった。そうした中、パイプラインリストのP2にあるBACE阻害薬CNP520についても調査後の７月にノバルティスが開発中止を、P3のBACE阻害薬elenbecestatも９月13日にエーザイとバイオジェンが開発中止を発表した。elenbecestatは、独立安...