アッヴィ JAK阻害薬・リンヴォック錠 中等症から重症の活動期クローン病の適応追加を申請
公開日時 2022/08/18 04:50
アッヴィは8月10日、JAK阻害薬・リンヴォック錠(一般名:ウパダシチニブ水和物)について、既存治療で効果不十分な中等症から重症の活動期クローン病の寛解導入及び維持療法の適応追加を申請したと発表した。承認されれば、クローン病に対する1日1回投与の経口剤となる。
クローン病の治療は、できるだけ早期に治療をはじめ、疾患をコントロールして症状が落ち着いている状態(寛解)を維持し、患者QOLを高めることが重要となる。しかし、現状の治療法では初期治療が奏功しない一次無効や、治療奏功後に時間の経過と共に効果が減弱する二次無効となる患者も存在する。こうしたアンメットニーズに応えるため、同社はリンヴォックのクローン病に対する開発に着手し、今回の申請に至った。
リンヴォックは機能的選択性を示し、JAK2のペアを介してシグナルを伝達するサイトカイン受容体と比較して、JAK1またはJAK1/3を介するシグナル伝達を優先的に阻害する。日本では2020年 1月に既存治療で効果不十分な関節リウマチで承認されて以降、既存治療で効果不十分な▽関節症性乾癬▽アトピー性皮膚炎▽強直性脊椎炎――の追加適応を取得している。