富士製薬とエムスリー 月経困難症治療薬・エステトロール/ドロスピレノン配合剤を承認申請
公開日時 2023/10/20 04:49
富士製薬とエムスリーは10月18日、共同開発した月経困難症治療薬「FSN-013」(開発コード、一般名:エステトロール/ドロスピレノン配合剤)について、富士製薬が承認申請したと発表した。2024年中の承認取得・上市を目指す。
同剤は天然型エストロゲンのエステトロール(E4)を新規成分として含有するもの。承認取得後は富士製薬のMR220人弱(23年4月時点)による情報収集・提供活動に加え、エムスリーが提供する「MR君」やWeb講演会などのe-プロモーションサービスによる営業支援、m3.com医師会員のインサイトやビッグデータを活用したマーケティング支援を行う。
同剤は、富士製薬がベルギーのMithra Pharmaceuticals社から2016年に導入したもので、富士製薬は日本とASEANの開発・販売権を持つ。富士製薬はエムスリーと国内における共同開発・共同販売契約を締結している。エムスリーにとっては、開発から上市後までをパッケージにした契約締結はこれが初めて。なお、同剤は米国や欧州で販売されているほか、タイでは富士製薬子会社がNextstellisの製品名で23年5月から販売している。
月経困難症は、月経期間中に月経にともなっておこる病的な状態をいい、下腹部痛、腰痛など一般に月経痛とよばれる症状に加え、おなかの張る感じ、吐き気、頭痛、疲労・脱力感、食欲不振、いらいら、下痢および憂うつなども含まれる。