自民党政調全体会議 26年度予算編成大綱案を了承 診療報酬改定で「幅広い職種の確実な賃上げに対応」
公開日時 2025/12/12 04:50
自民党政調全体会議は12月11日、2026年度予算編成大綱について、政調会長一任で了承した。26年度診療報酬改定について、「骨太方針2025に基づき、保険料負担の抑制努力を継続しつつ、経営の安定や現場で働く幅広い職種の方々の賃上げに確実につながる」よう、「処遇改善分の3年目の対応について的確な対応を行う」と明記した。「このために必要な財源を確実に確保する」ことも盛り込んだ。今後、維新と調整の上、与党案として取りまとめる方針。
◎高額療養費の見直しや維新合意の給付と負担見直しで「現役世代の保険料を抑制」
医療機関や薬局などの経営状況について、「これまで累次の支援策を講じたものの、依然として物価・賃金上昇の影響を受けているとともに、引き続き物価・賃金上昇の影響が見込まれる」と指摘。25年度補正予算案に盛り込まれた 「医療・介護等支援パッケージ」による措置に引き続き、対応を求めた。
一方で、高額療養費制度の見直し等の改革工程に掲げられた事項の着実な実施や連立政権合意書等を踏まえた給付と負担の見直しにより、「現役世代の保険料負担を抑制し、制度の安定性・持続可能性を高める」ことも盛り込んだ。
医薬品関連では、「医療・介護DXを推進するとともに、創薬力等強化に向けた医薬品・医療機器のイノベーションの推進、安定的な供給や品質確保、AMR対策や経済安全保障の観点から抗菌薬の開発・確保を進める」としている。